OB訪問で年収を聞いてもいい?聞き方のコツと失礼にならない質問術【28卒】
「OB訪問で年収って聞いていいのかな…」「聞きたいけど失礼かと思って聞けない」——就活生の多くが「年収・給与」をOB訪問で聞きたい情報のトップ3に挙げながら、実際には聞けずに終わっているという調査データがあります。
年収は就職先選びの重要な判断材料の一つです。企業の公式情報は「平均年収」しか開示されていないことが多く、「自分が将来どのくらい稼げるか」というリアルな情報はOBからしか得られません。
28卒向けに、OB訪問で年収に関する情報を「失礼なく・正確に」引き出すための質問術を完全解説します。
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OB訪問で年収を聞くことの是非
「聞いていい」という見解
採用担当者の多くは「年収を聞くこと自体は失礼ではない」と見ています。就職先を選ぶ上で待遇・報酬は重要な条件であり、正直に情報収集する姿勢はむしろ誠実と評価されることもあります。
「聞き方を間違えると失礼」という見解
問題は「聞くかどうか」ではなく「どう聞くか」です。「おいくらもらってますか?」という直接的な表現は、日本の文化的な文脈では無礼に感じられる場合があります。
💡 ポイント: この段階での丁寧な準備が、訪問の質を大きく左右します。事前に情報を整理してから臨みましょう。
OBが年収を教えてくれない理由
- 会社の規定(給与情報の外部開示を禁止している企業も)
- 個人情報への抵抗感
- 関係性がまだ浅い
💡 ポイント: 年収の質問は「関係が温まった後半(訪問30分経過後)」に、間接的な表現で聞くのが鉄則です。アイスブレイク直後に聞くのは絶対NGです。
💡 ポイント: この段階での丁寧な準備が、訪問の質を大きく左右します。事前に情報を整理してから臨みましょう。
年収を直接聞かずに情報を引き出す「間接質問術」
間接質問①:「年収の推移イメージ」を聞く
「少し個人的な質問になって恐縮なのですが…
長期的に見て、年収の推移はどのくらいのイメージですか?
ざっくりとしたイメージでも、参考程度に教えていただけますと嬉しいです。」
「何年で○○万円くらい」という情報が得られます。
間接質問②:「生活の満足度」から年収を推測する
「収入面では、同世代と比べて満足されていますか?」
「満足している」「同世代より若干上」「高くはないが不満ではない」という反応から、おおよその水準を推測できます。
間接質問③:「業界の年収水準との比較」を聞く
「業界全体と比較した場合、御社の待遇はどのくらいのポジションだと思いますか?」
業界内での相対的な位置づけが分かります。
間接質問④:「残業代・賞与の実態」から実収入を把握する
「基本給に加えて、残業代や賞与の実態はどのくらいでしょうか?
公式情報には載っていないリアルな部分を教えていただけますと参考になります。」
残業代・賞与込みの「手取り実収入」に近い情報が得られます。
年収に関するNGな聞き方
| NG表現 | なぜNGか | 代替表現 |
|---|---|---|
| 「年収はいくらですか?」 | 直接的すぎて失礼 | 「長期的な収入イメージを教えてください」 |
| 「具体的な金額を教えてください」 | プレッシャーを与える | 「おおよそのレンジで構いません」 |
| 最初の5分で聞く | 関係が浅い段階では不適切 | 30分以上経過してから聞く |
| メモを取りながら聞く | 記録されることへの抵抗感 | 心に留めておき、後でメモする |
年収情報を補完する「外部データの活用法」
OBに聞いた情報と合わせて、以下の外部ソースも活用しましょう。
OpenWork(口コミサイト)
現役・元社員が年収を実名に近い形で投稿しています。「年収・給与情報」タブで職種・年次別の年収分布が確認できます。
就活会議・ライトハウス
ESに加え、待遇・社風の口コミを確認できます。
四季報(東洋経済)
上場企業の平均年収・平均年齢が掲載されており、業界内比較に役立ちます。
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
職種・業種別の全国平均年収が確認できます。「自分の志望職種の全国平均」を把握した上でOBへの質問に臨みましょう。
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年収に関する情報を聞いた後の活用法
志望動機への組み込み方
「収入面でも成長できる環境を求めて」という表現は面接での評価を下げる場合があります。「長期的なキャリア成長と適切な報酬が整った環境を選びたい」という形で組み込みましょう。
企業比較への活用
複数のOBから得た年収情報をもとに、「年収」「仕事の充実感」「ワークライフバランス」の3軸でマトリクス比較すると、就職先選びの精度が上がります。
コピペOK例文 3パターン(年収を聞く際の言い回し)
パターンA:間接的・柔らかい表現
「少し個人的なことをお聞きしてもよろしいでしょうか。
収入面での満足度は、同世代の友人と比べてどのくらいですか?
ざっくりとしたイメージで構いません。」
パターンB:将来の推移を聞く表現
「5年後・10年後のキャリアをイメージしたいのですが、
一般的にどのくらいの年収水準になるイメージでしょうか?
参考程度に教えていただけますと幸いです。」
パターンC:業界比較として聞く表現
「就職先を比較する上で参考にしたいのですが、
業界内で御社の待遇は平均的・高め・低め、どのくらいのポジションですか?
公式データとは別に、現場感覚で教えていただけますか?」
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よくある質問
Q1. 年収を聞いて「教えられない」と言われたらどうすればいい?
「そうですよね、失礼しました」と潔く引いてください。「教えてもらえないなんて変だ」という態度はNGです。代わりに「業界平均と比べてどうですか?」という角度に切り替えましょう。
Q2. OBが自分から年収を話してくれた場合はメモしていい?
OBが自発的に話してくれた情報はメモして構いません。ただし「○○さんが○○万円と言っていた」と第三者に話すのは控えましょう。
Q3. 年収で企業を選ぶのは就活としてアリですか?
アリです。ただし面接ではそのまま言うのではなく、「長期的に成長した際に適切な報酬が得られる環境を選びたい」という表現に変換しましょう。
Q4. 30歳時点での年収をイメージする方法は?
志望企業のOBで30代の人に「○歳で年収はどのくらいですか?」と聞くのが最も直接的です。OpenWorkでも年次別の年収分布を確認できます。
Q5. 年収より仕事のやりがいを重視すべきですか?
どちらも重要です。「やりがい」と「報酬」はトレードオフではありません。両方を満たす職場を選ぶために、OB訪問で両方の情報を収集しましょう。
まとめ:28卒が今すぐ取るべき行動3選
OB訪問に関する情報を網羅的に解説してきましたが、最終的に重要なのは「今すぐ行動すること」です。以下の3ステップを今日中に始めてください。
行動①:志望企業のOBをリスト化する
まず志望企業・業界の社員を3〜5名リストアップしましょう。Matcher・LinkedIn・大学キャリアセンターの3つのルートを並行して活用します。
| 探し方 | 特徴 | 所要時間 |
|---|---|---|
| Matcher | OB訪問専用・同大学検索可 | 登録10分〜 |
| ビジネスSNS・グローバルOB | 登録30分〜 | |
| キャリアセンター | 大学公認・安心 | 訪問30分〜 |
行動②:OB訪問メッセージを1通送る
リストができたら、まず1通だけメッセージを送ります。完璧でなくていい。まず1通送ることが全ての始まりです。
💡 ポイント: 「完璧な準備ができてから」という考え方が最大の先送りの罠です。60点のメッセージを今日送る方が、来週の100点のメッセージより価値があります。
行動③:訪問後は必ず当日中にお礼を送る
お礼の速さは「社会人への敬意」の表れです。当日中のお礼を習慣にすることで、OBとの継続的な関係が築けます。
💡 ポイント: OB訪問は「1回で終わり」ではありません。内定後の入社判断・入社後のメンター関係まで続く長期的な人的資本の構築として捉えましょう。
年収だけで就職先を選ばないための「総合評価フレームワーク」
年収はもちろん重要ですが、「入社後の満足度」は年収以外の要素にも大きく影響されます。OB訪問で年収情報を得たら、以下のフレームワークで総合評価しましょう。
5軸評価モデル
| 評価軸 | OBに聞くべき質問 | 重み(参考) |
|---|---|---|
| 年収・報酬 | 「5年後・10年後の年収イメージは?」 | 20% |
| 仕事のやりがい | 「最も手応えを感じた仕事は?」 | 25% |
| 成長環境 | 「若手の成長スピードはどう感じますか?」 | 20% |
| ワークライフバランス | 「休日・有給の取れ方は?」 | 20% |
| 人・文化 | 「チームの雰囲気・人間関係は?」 | 15% |
💡 ポイント: 年収は「今の収入」だけでなく「5年後・10年後の収入の伸び」も重要です。初任給が低くても、昇進スピードが早い会社の方が生涯収入が高いケースは少なくありません。
OB訪問で年収情報を得た後のアクション
- OpenWorkで同社の年収分布を確認(複数データポイントと照合)
- 業界の平均年収(厚労省統計)と比較
- 複数企業を同じ5軸で比較し、「年収以外のトレードオフ」を可視化する
Q6. 年収の情報をESや面接で活用してもいいですか?
「○○社の現場の方から、年収は業界平均を上回ると伺いました」という形での言及は面接でNGです。ただし「長期的な収入の見通しが明確な環境を選びたい」という軸の表現はOKです。年収情報は「自分の意思決定」のために使い、ESや面接では仕事内容・成長環境の軸で語るようにしましょう。