【28卒】企業の有給取得率を正確に確認する6つの方法と見極めポイント
内定後に「有給が全然取れない」と気づいても手遅れです。28卒の就活生が後悔しないために、企業の有給取得率を選考前に正確に調べる方法を解説します。数字の見方・落とし穴・面接での質問例まで網羅しました。
1. 有給取得率を調べることが重要な理由
法律と現実のギャップ
2019年から年5日の有給取得が義務化されましたが、実態は企業によって大きく異なります。厚生労働省「就労条件総合調査(2024年版)」によると、全国平均の有給取得率は62.1%。しかし業界別に見ると、建設業は45.3%、情報通信業は72.8%と大きな差があります。
一方、就活生の68%が「休暇の取りやすさ」を企業選びの重要基準にしている(マイナビ2025年卒調査)という現実があり、有給取得率は入社後の満足度に直結する指標です。
「取得率」と「取得日数」の両方をチェックする
有給取得率100%でも、付与日数が10日の企業と20日の企業では実質の休暇日数が倍違います。取得率と付与日数の両方を確認することが重要です。
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2. 有給取得率を確認する6つの具体的方法
方法① 就職四季報で客観的な数字を比較する
東洋経済 四季報オンラインの就職版には、有給取得率・平均取得日数・3年離職率が掲載されています。同業他社との比較が一目でできるため、企業選びの第一ステップとして最適です。
四季報で確認すべき項目
- 有給取得率(%)
- 平均有給取得日数(日)
- 3年後離職率(低いほど働きやすい傾向)
- 平均残業時間(月間)
方法② 就労条件総合調査・厚労省データで業界平均と比べる
マイナビ業界研究ページや厚生労働省の「就労条件総合調査」を参照し、志望企業の数値が業界平均より上か下かを確認します。業界平均を大幅に下回る企業は要注意です。
方法③ OpenWorkの口コミで実態を掴む
OpenWorkでは「有給取得」に関する口コミが豊富です。「取得率は高いが申請しにくい雰囲気がある」「上司が率先して取得しているので取りやすい」など、数字に表れない文化が把握できます。
評点だけでなく、直近1〜2年の口コミを時系列で読むことで、改善傾向か悪化傾向かも見えてきます。
方法④ 採用説明会・OB訪問で直接確認する
採用担当者への質問は「有給取得率は四季報に記載の○%ですが、実際に取得しやすい雰囲気はありますか?」と具体的な数字を示して聞くのがポイントです。あいまいな回答を避けられます。
MatcherでOB訪問をする場合は以下を質問してください。
- 「昨年、有給を何日取りましたか?」
- 「有給申請は事前何日前に出すのが慣例ですか?」
- 「繁忙期でも有給は取れますか?」
方法⑤ 有価証券報告書の人的資本情報を確認する
2023年度から上場企業は「人的資本情報」の開示が義務化されています。有価証券報告書の「サステナビリティ」セクションに、有給取得率・取得日数が記載されている企業が増えています。IRページから無料で確認可能です。
方法⑥ SNS(X・Instagram)で社員の投稿を検索する
Xで「企業名 有給」「企業名 休み取れない」などで検索すると、社員や元社員のリアルな声を拾えることがあります。ただし、個別の不満投稿に過度に影響されず、複数の情報源と照らし合わせることが重要です。
3. 有給取得率の数字を読む際の3つの落とし穴
落とし穴① 平均値の「マジック」
取得率が高くても、特定の部署や職種(例:営業職)に偏って低い場合があります。できれば配属予定の職種・部署の実態を個別に確認しましょう。
落とし穴② 年次付与日数の差
入社1年目の法定付与は10日ですが、企業によっては最初から20日付与するケースもあります。取得率が同じでも、付与日数が多い企業の方が実質的に休みやすいと言えます。
落とし穴③ 繁忙期の集中
年間を通じて有給を分散取得できる企業と、決算期・繁忙期は事実上取れない企業では、生活の質が大きく変わります。繁忙期の有無と期間も必ず確認しましょう。
| 確認項目 | 目安となる基準 | 確認手段 |
|---|---|---|
| 有給取得率 | 70%以上が理想 | 四季報・有報 |
| 平均取得日数 | 12日以上が目安 | 四季報・有報 |
| 業界平均比較 | 平均以上が望ましい | 厚労省データ |
| 口コミ評価 | 「取りやすい」記述あり | OpenWork |
| 繁忙期の影響 | 繁忙期でも取得可能か | OB訪問 |
4. 面接でNG印象を与えずに有給について質問する方法
逆質問のベストタイミングと言い回し
面接終盤の逆質問タイムに、以下のように聞くと印象を損ないません。
例文パターン1:数字を確認するストレートな質問
「お聞きしてよろしいでしょうか。四季報では有給取得率が○%と拝見しましたが、実際に現場の方々はどのように取得されているか、差し支えなければ教えていただけますか?」
例文パターン2:文化を確認する質問
「長く貢献させていただくために、働き方の持続可能性を大切にしています。有給取得に関して、チーム内でどのような文化がありますか?」
例文パターン3:OB訪問の感想を踏まえた質問
「OB訪問でお話を伺った際、有給が取りやすいとおっしゃっていました。面接官の方の実感としてはいかがでしょうか?」
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5. 業界別・有給取得率の傾向と狙い目
取得率が高い傾向の業界
- 情報通信・IT:フレックスやリモートが多く、取得率70〜80%台の企業が多い
- 大手製造業:組合の影響で計画的有給取得が制度化されているケースが多い
- 公務員・準公共機関:法令遵守が徹底されており取得率は概して高い
取得率が低めの傾向の業界
- 建設・不動産:現場対応が多く、申請しにくい文化が残りやすい
- 外食・小売:人手不足の影響を受けやすく、取得が難しいケースも
- コンサルティング:プロジェクト次第で変動が大きい
6. 有給取得率をES・志望動機に組み込む際の注意点
ESや志望動機に「有給が取れるから」と直接書くのは禁物です。ただし、「働き続けられる環境への関心」として間接的に言及することは可能です。就活会議のES例文やワンキャリアのES集を参考に、ポジティブな表現に変換しましょう。
FAQ
Q1. 有給取得率が100%の企業は本当に取れますか?
A. 必ずしもそうとは限りません。付与日数が少ない(例:5日)場合、全部取っても取得率100%になります。付与日数と取得日数の両方を確認してください。
Q2. 非上場企業の有給取得率はどこで確認できますか?
A. OpenWorkの口コミ、採用説明会での直接質問、OB訪問が主な手段です。「平均有給取得日数は何日ですか?」と具体的に質問しましょう。
Q3. 有給取得率が低い企業でも、業務内容が魅力的なら入社していいですか?
A. 本人の価値観次第ですが、「なぜ取得率が低いか」の理由を確認することが大切です。人手不足による構造的問題か、繁忙期集中かで対策が変わります。
Q4. 面接で有給の話をすると内定に影響しますか?
A. 逆質問でダイレクトに聞きすぎると「休みを優先する人」と思われることがあります。前述の表現例を参考に、働き方への前向きな関心として伝えましょう。
Q5. 有給取得率と離職率に相関はありますか?
A. 一般的に有給取得率が高い企業は離職率が低い傾向があります。四季報で両方の数値を確認し、総合的に判断しましょう。
まとめ
有給取得率を正確に把握するには、四季報の数字・OpenWorkの口コミ・OB訪問のリアルな声という「3つの情報源」を組み合わせることが不可欠です。数字の裏に隠れた文化や職種差まで確認した上で、本当に長く働ける企業を選ぶ目を養いましょう。28卒の就活で後悔しないために、今から徹底的に調べることをお勧めします。